2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ウチそと研通信56 −野島の境地−

今年のうちにメモしておきたいのは、松濤美術館で見た野島康三展「肖像の核心」のことだ。いわずと知れた日本近代写真の大先達である野島の写真を久しぶりに眺め、今まで思っていたとは別様の感想が湧いてきた。まず、展示の最初のほうに並ぶ大正期の男たち…

ウチそと研通信55 −部分と全体−

目黒区美術館、‘文化’資源としての<炭鉱>展(11.04〜12.27)をみる。炭鉱をテーマにした絵画、彫刻、写真、映画…。どの作品もストレートにエネルギーが伝わってきて疲れてしまい、このあと写真美術館をはしごしようと思っていたがやめてしまった。 かつて…

ウチそと研通信54 −師走つれづれ−

今年をかえりみると、たいしたことはしなかった気もするが、見るもの読むものにゆりうごかされることは多く、雑記帳にたくさん書き込みをした年になった。講義をしている授業のクラスに受講生として、航空工学の専門家や映画のプロ・キャメラマンだった方な…