2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ウチそと研通信16  −岡本太郎美術館−

久しぶりに生田緑地へ。 学校の近くにあったので良く通った場所だ。季節ごとにいろんな野鳥を見ることができる。 民家園には何度か行ったことがあるが、プラネタリウムは見た記憶がない。青少年科学館の外観が古いということもあるだろうが、理由はよく覚え…

ウチそと研通信15 −ジュリー−

かなり昔、沢田研二という人を新聞の仕事で撮影した事がある。 毎週ひとりずつ、タレントといわれるひと達を紹介する欄の、よく言えばポートレートを撮影する仕事のひとつであった。流されてゆくような仕事でもあったが、そのときの彼の瑞々しさはひときわで…

ウチそと研通信14 −ピラネージ展を見て−

ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの版画展を町田市の版画美術館で見た。ピラネージは18世紀イタリアの版画家、建築家で、ゲーテや多くの文人、建築家、画家に影響を与えた人だ。この美術館でピラネージを見るのは二度目になる。前回はかなり以前で…

ウチそと研通信13 −写真の後ろ姿−

通信9の「おおぜいで一枚を」 (http://d.hatena.ne.jp/uchi-soto/20081027/1225065987) で眺めたのは、アメリカの写真家ウォーカー・エヴァンズが1930年代、ある住まいの室内とその隅っこにいる男の子を撮った一枚だったのだが、これを見て直ちに、「知らな…

ウチそと研通信12 −フレームのウチそと2−

見上げるほどの高さの板塀に囲まれた空間。表面は黒く焼かれ、その上にらくだ色のかたまりがうねうねと描かれている。細かく繰り返されるウロコ模様はすぐに認められるが、視野からはみ出る全体像は中々把握できない。じっと見ているとウロコの間に鋭い目が…

ウチそと研通信11 −映像の演出−

吉村公三郎の著作に「映像の演出」と言う本がある。誤解を恐れずに言えば演出の技法書である。内容はまさにタイトルどうりで、いささかの掛け値もない。吉村公三郎は松竹の出身で、後年大映でいくつかの作品を監督している。いわゆる巨匠の一人である。師匠…