2018-01-01から1年間の記事一覧

ウチそと研通信167 ―飯田鉄写真展「RECORDARE」開催のお知らせ―

昨年の個展「街の記憶術」に続いて飯田鉄が写真展を10月2日から10月7日まで開催します。題して「RECORDARE」。今回は13年間にわたってデジタルカメラで撮影してきたカラー写真を展示します。デジタル画像のみの展示は2007年の「腐爛と成熟」以来になります。…

ウチそと研通信166 ―『水平の瞳孔』展 最終日 ー

『水平の瞳孔』展もいよいよ明日、9月1日(土)が最終日です。 16時30分までですのでよろしくお願いいたします。

ウチそと研通信165 ―写真の内側・外側研究会 第二回展覧会『水平の瞳孔』―

本ブログ「ウチそと研通信」を始めて、そろそろ10年になろうとしていますが、このたび、われわれ研究会の二回目の展覧会『水平の瞳孔』を8月26日(日)より、ギャラリーニエプスにおいて開催することになりました。 なお初日は、16時より来場者が持ち寄った…

ウチそと研通信164 ー「夏の驟雨」そして、「真夏の夜のジャズ」のマへリア・ジャクソンー

今年の夏は早い梅雨明けとともに、連日、過酷な暑さが続き、日本全国で多くの老人達が亡くなり、誰もが心身ともに疲弊している。8月も暑さが続きそうだ。こうした夏は私が記憶する限り初めてだ。同時に西日本の惨禍を聞くと、日本中が空襲をうけ、原子爆弾に…

ウチそと研通信163 ー上海の博物館などー

少し前のことになるが、5月の連休明けに上海を訪れる機会があった。3泊という短い期間であったが新しめの博物館二つを見ることができた。 一つめは「上海自然博物館」で、もともとは外灘の近くに1956年開館したものだが、2015年に上海市内の中心近くの静安…

ウチそと研通信162―関口正夫、ミウラカズト連続展に寄せて―

関口正夫は、1946年、東京田端に生れた。桑沢デザイン研究所写真研究科に学び、卒業後、同級の牛腸茂雄と写真集『日々』を刊行する。するどい刃物の切れ味をおもわせるスナップショットで1960年代後半の社会的風景をつづる『日々』の関口のパートでは、沈着…

ウチそと研通信161―資料展示『影どものすむ部屋−瀧口修造の書斎』をみる―

今回も短い覚え書きである。少し前になるが、慶應義塾大学アートセンターで催されていた、アートアーカイブ資料展ⅩⅥ 『影どものすむ部屋−瀧口修造の書斎』(2018年1月22日〜3月16日)をみた。初めて訪れた会場は壁面、天井が白く塗られたいわゆる…

ウチそと研通信160―久しぶりに草森紳一を読むー

『本の読み方』-墓場の書斎に閉じこもる-という本を読んで面白かった。著者は草森紳一。草森紳一は10年前に亡くなっているが、1994年から1996年まで雑誌に連載されたものが没後にまとめられて刊行されている。成立の経緯はわからない。内容はタイトル通り、…

ウチそと研通信159 −50年前の『日録』から引き出される−

昨年の秋に代田橋のギャラリー「伝」で、桑原敏郎と谷口雅洋の二人による写真展示があった。桑原敏郎はアジアの街などが写っているカラー。固着とかからはずいぶん離れた足取りと視線で撮影をしている。谷口雅洋のカラーではヨーロッパと思われる場所の叙情…