ウチそと研通信109 −第8回 課外講座のご案内−

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写真の内側外側研究会 課外講座
異色の写真家列伝 第8回 長船恒利〈在るもの〉をめぐって

2013年8月24日(土)
午後6時20分〜8時40分

場所 四谷ひろば
   http://yotsuya-hiroba.jp/


参加費(資料代) 500円

予約・問い合せ  ルーニィ  http://www.roonee.com/workshop/
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-11 みすずビル1F  
TEL/FAX  03-3341-8118


語る人:大日方欣一(フォトアーキビスト、写真の内側・外側研究会)


写真、即興音楽、コンピュータアート、石の彫刻などの領域を自在に越境し続け、晩年にはチェコの写真家ヤロミール・フンケの軌跡を追い、東欧モダニズム研究に打ち込むなど、きわめてユニークな活動を繰り広げたアーティスト長船恒利(1943-2009)。静岡県藤枝を長く拠点とし、地元静岡のアートシーン構築にも力を尽くした彼の多面的な仕事を再検証する企画展が、今秋、都内二つのギャラリー(桜上水Raven、田端Ogumagu)で同時開催される。
今回の講座は、上記二つの展示のプレ企画を兼ねて、長船恒利の代表作の一つ、写真作品〈在るもの〉のシリーズが、さまざまな曲折をくぐり、藤枝(GIG)、弘前(ギャラリー芭蕉)、東京(PUT)等々と発表場所を移しながら成立していった、1970年代後半から80年代初めにかけての過程をいささかくわしく辿りなおしてみることにしよう。さらに、〈在るもの〉で獲得された視座が、その後どのような広がりをもって展開・変容していくのかも、あわせて注視しなければと思う。




長船恒利 略歴

1943 北海道小樽市生まれ。
1964 北海道大学工業教員養成所電気工学科卒。
   静岡県立高等学校教諭に着任、1970年代より写真作品を発表。
   筑波大学大学院工学研究科(情報工学)研究生を経て、
   静岡大学教育学部非常勤講師、静岡理工科大学理工学部非常勤講師を歴任。
2009 没。



主な個展(写真、美術、メディアアート

1974-76 地下道写真展(藤枝)
1975 前鬱空間(藤枝・GIG)
1976 Trane(藤枝・GIG)
   閉ざされた街で(藤枝・GIG)
1977 無実の赤堀政夫を殺すな(東京・PUT)
   在るもの(藤枝・GIG)
1978 在るもの(弘前・ギャラリー芭蕉
   在るもの・3(東京・PUT)
   在るもの・4(弘前・ギャラリー芭蕉
   在るもの・5(東京・PUT)
1979 在るもの・6(東京・PUT)
   在るもの・7(東京・PUT、浜松・ギャラリー黒帯)
1980 STRUCTURE(東京・OWL)
   snap photographs1〜5(静岡・JuJu)
1981 snap photographs6〜10(静岡・JuJu)
   fine photographs1〜2(静岡・JuJu)
1982 fine photographs3〜5(静岡・JuJu)
   見ることの記述(静岡・さくらやギャラリー)
1983 山境横断(静岡・ギャラリー美術舎・JuJu)
   Landscape Vol.1 野外計画(静岡・JuJu)
   Landscape Vol.2(静岡・JuJu)
1984 Landscape Vol.3 1時間の測定(静岡・JuJu)
1986 Landscape 野外観測(伊東・アートスペースユアーズ)
1988 Landscape(清水・戸田書店画廊)
1989 コンピュータはアート(静岡・生活創庫アピタ
1991 在るもの(東京・FROG)
   記憶の光景1955-1957(静岡・ミカサギャラリー)
1997 記憶の光景1958-1960(静岡・ミカサギャラリー)
1999 Manila(静岡・ミカサギャラリー)
2000 木をめぐって(静岡・ミカサギャラリー)
   Praha(静岡・Sensenci)
2005 ヤロミール・フンケにさそわれて(浜松・ギャラリーケイブ

2012 長船恒利の光景 1943〜2009(藤枝・アートカゲヤマ画廊/ギャラリーエスペース/gallery sensenci)