2008-10-14から1日間の記事一覧

ウチそと研通信6 −スナップショットの時間(その2)−

関口正夫と三浦和人の写真、メモの続き。・関口さんのスナップでは、重心を低くとることが習性のようにつらぬかれており、画面の群れにうかがえるその歩行のさまは、下半身が地べたにぴたりと添う、すり足を思わせる。それに対し、三浦さんの場合は、重心を…

ウチそと研通信5 −「とべない沈黙」の写真−

動画と静止画について、大山さんが考察をしている。大山さんの論考とは少しずれるけれど、動画と静止画の関係のなかで少し面白いと考えられる写真のジャンルに「スチル写真」(あるいはスチールとも呼ぶ)というものがある。そのままだと静物写真の事と思わ…

ウチそと研通信4 −動画と静止画−

終了間近の東京都写真美術館の「液晶絵画」展に行く。 マルチメディアという言葉が陳腐に聞こえるほど、現在ではさまざまな表現手法が交じり合って、それぞれの境界は曖昧になってきている。私は、かつて通った専門学校では映画と写真の両方を学び、最終的に…

ウチそと研通信3 −スナップショットの時間(その1)−

飯田さんが触れられた三鷹市美術ギャラリーの関口正夫、三浦和人展「スナップショットの時間」に、僕は図録寄稿者、ギャラリーでの鼎談パネラーとして関わりをもった。二人の40年にわたる写真行為が、自分にどんな感化をあたえるのか、感化を受けたならそこ…